1959年 エシェゾー グラン・クリュ Maison Jacques Sourdillat 赤ワイン















1959年のブルゴーニュは、20世紀を代表する偉大なヴィンテージのひとつとして語り継がれる年である。春の発芽は順調で、夏は記録的な日照と十分な暖かさに恵まれ、収穫期にあたる9月には乾燥した好天が続いた。気象に恵まれたブドウは完熟し、糖度・酸・タンニンのバランスは理想に近い水準に達した。コート・ド・ニュイの赤ワインは色濃く、骨格と凝縮感を併せ持ちながら、長期熟成を経て圧倒的な複雑さへと変貌していく素質を備えていた。当時の評論家たちは「世紀のヴィンテージ」と呼び、1947年・1945年・1949年と並ぶ伝説の作柄として位置づけた。半世紀以上を経た現在もなお、上質なボトルは生き続けていることで知られる年である。
エシェゾー グラン・クリュとMaison Jacques Sourdillat
エシェゾー(Echezeaux)はブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイ地区、フラジェ・エシェゾー村に広がるグラン・クリュで、ヴォーヌ・ロマネ村のすぐ北側、クロ・ド・ヴージョの南東に隣接する。区画はおよそ37.7ヘクタールに及び、コート・ド・ニュイのグラン・クリュとしては比較的広い面積を持つ。1937年にAOC(原産地呼称統制)として認定され、現在まで「Appellation Echezeaux Grand Cru Controlee」を名乗ることが認められている。
周囲にはクロ・ド・ヴージョ、グラン・エシェゾー、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、ラ・ロマネ、ラ・ターシュ、そしてロマネ・コンティといった世界最高峰のグラン・クリュが並び、しばしば「ブルゴーニュの心臓部」と呼ばれる一帯を形成する。主な造り手にはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、モンジャール・ミュニュレ、エマニュエル・ルジェ、ドメーヌ・デュジャック、フェヴレ、ラマルシュ、アンヌ・グロらが名を連ね、かつてはアンリ・ジャイエもこの地で伝説の仕事を残した。区画は11のリュー・ディに細分され、レ・ボー・モン・バ、レ・プーライエール、レ・ロワショース、レ・トルー、アン・オルヴォー、エシェゾー・デュ・デシュなど、それぞれ標高・斜面の向き・土壌構成が微妙に異なるとされる。
メゾン・ジャック・スールディラ(Maison Jacques Sourdillat)はブルゴーニュ地方のネゴシアン(ワイン商)として知られる造り手とされる。20世紀中盤のブルゴーニュにおいては、栽培家が小区画のブドウを直接瓶詰めせず、近郊のネゴシアンが買い付けて自社ラベルで仕上げる流通形態が広く行われており、当時のグラン・クリュ・ワインの相当部分はこうしたネゴシアン・ボトリングであった。本ボトルもその系譜に連なる一本である。現代のドメーヌ詰め全盛期の感覚とは異なり、当時のネゴシアン名はブドウの出所と並んで重要な信頼の指標であった。
エシェゾーのテロワールは斜面下部に粘土質、上部に石灰岩を多く含む複雑な構成で、表土は比較的薄く、母岩はジュラ紀バトニアン期の石灰岩に近づくほど鉱物質の張りのあるワインが生まれる傾向にあるとされる。植えられているのは100%ピノ・ノワールで、グラン・クリュとしては面積が広いこともあり、リュー・ディや造り手によってスタイルの幅が大きいことでも知られる。
醸造は1959年当時、野生酵母による発酵、コンクリート槽や古樽でのアルコール発酵とマセラシオン、その後の樽熟成という古典的手法が主流であった。フィルターをかけずに瓶詰めされることも多く、収穫年の天候とセラーの手当てがほぼ全てを決めた時代である。1959年は陽光に恵まれた当たり年であったため、こうした古典的醸造においても完熟したブドウから凝縮感の高いワインが生まれた。半世紀以上を経た現在、生き残ったボトルは時間の試練を超えた選ばれた個体だけが残る世界に入っている。
味わい
グラスに注がれた色調は、深いガーネットから縁にかけて琥珀色やトウニーへと移ろう、長期熟成ワインに特有の表情を湛える。立ち上る香りはドライフラワー、なめし革、紅茶、湿った森の下草、黒トリュフ、燻製、サンダルウッド、シナモンといった三次香が幾層にも重なり、その奥にうっすらと黒い果実のドライフルーツのニュアンスを残す。口に含むと、タンニンは絹のように溶け、酸が静かな背骨として味わいを支える。果実は表に立つことなく、土・キノコ・古い木箱を思わせる熟成香と一体となって余韻を曳いていく。最後に乾いた薔薇とミネラルの清冽な感覚を残す。1959年という比類なきヴィンテージと、グラン・クリュ・エシェゾーの土壌が、66年の時を経てもなお生命の余韻を保っていることを静かに告げる味わいである。
1959年という時代
1959年はキューバ革命直後にフィデル・カストロが首相に就任し、ハワイがアメリカの50番目の州となり、アラスカに続く新たな州誕生に世界が沸いた年である。ダライ・ラマ14世がチベットからインドへ亡命し、ソ連の月探査機ルナ2号が史上初めて月面に到達した。日本では伊勢湾台風が甚大な被害をもたらし、皇太子明仁親王(当時)と正田美智子さまの御成婚がテレビ中継により全国の家庭で見守られた。ソニーが世界初のトランジスタテレビTV8-301を発表し、東京タワー完成の翌年にあたるこの年、戦後復興から高度経済成長期へと日本が大きく踏み出していった。ブルゴーニュでは「世紀のヴィンテージ」と称えられたこの年のブドウが、66年の歳月を経て一本のグラスの中に時間そのものを宿している。
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