1972年 シャトー・パヴィ・マカン 赤ワイン

Chateau Pavie Macquin
1972年 シャトー・パヴィ・マカン|サン・テミリオン プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ B
1972年ヴィンテージ
1972年のボルドーは、冷涼で日照不足の長い夏に悩まされた難しい年として記録されている。開花は遅れ、9月になっても葡萄の熟度が伸び悩み、収穫期は10月後半にずれ込んだ。メドックでは軽く線の細い赤が多かったが、サン・テミリオンやポムロールの右岸ではメルロー主体の早熟な品種特性と石灰岩の温まりやすい土壌が冷涼な気候を補い、骨格を保った赤が生まれた。半世紀以上の熟成を経た現在、評価の低かった年のワインも個性を獲得し、地味ながら誠実な味わいを見せている。

シャトー・パヴィ・マカン
シャトー・パヴィ・マカン(Chateau Pavie Macquin)は、ボルドー右岸サン・テミリオン地区、村の南東に広がる石灰岩台地(コート・パヴィ)の上に位置するシャトーである。アペラシオンはサン・テミリオン・グラン・クリュ・コントローレ。2006年の格付け改訂で最上位「プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ B」に昇格し、現行制度(2012年・2022年)まで同等級を保持している。本ヴィンテージ1972年当時は、グラン・クリュ・クラッセとして地位を持つ古典的な蔵元であり、後にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセへと駆け上がる物語の出発点に位置する一本である。畑はシャトー・パヴィ(Chateau Pavie)の真上の高台に広がり、近隣にはシャトー・パヴィ、シャトー・パヴィ・ドゥセス(Pavie Decesse)、シャトー・トロロン・モンド(Troplong Mondot)、シャトー・ラルシ・デュカス(Larcis Ducasse)、シャトー・トロットヴィエイユ(Trottevieille)など、サン・テミリオン東部の高台を代表するシャトーが軒を連ねる。

サン・テミリオン地区は、ボルドー右岸ドルドーニュ河沿いに広がる中世以来のワイン産地で、村全体がユネスコ世界遺産に登録された景観文化を擁する。地形は大きく分けて、村を取り囲む石灰岩の高台(コート)、ポムロールに隣接する砂利混じりの段丘(グラーヴ・サンテミリオン)、そして広大な平地(ピエ・ド・コート)の三つに区分される。パヴィ・マカンが立つコート・パヴィはサン・テミリオンの中でも最も高い台地のひとつで、石灰岩の岩盤と粘土・石灰質の表土が組み合わさり、葡萄に豊かなミネラルと骨格を与える。サン・テミリオン格付けは1955年に制定され、約10年ごとに改訂されるという独自の運用で知られ、現行制度では最上位のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAとBの二段階に区分されている。

パヴィ・マカンの名は、19世紀後半に活躍した著名な葡萄栽培家アルベール・マカン(Albert Macquin, 1852-1911)に由来する。マカンはフィロキセラ禍で壊滅状態にあったサン・テミリオンに、アメリカ原種台木への接ぎ木技術を体系的に普及させ、地域のワイン産業再建に決定的役割を果たした人物として知られる。彼の功績を称え、サン・テミリオン村にはアルベール・マカンの胸像が建てられている。シャトーはマカンの死後、娘の嫁ぎ先であるコール・マカン家(Corre-Macquin)に受け継がれ、一世紀以上にわたって同家が一貫して所有・運営してきた。本ヴィンテージ1972年当時もコール・マカン家の運営下にあり、当時はまだ国際的名声を得る前の素朴で誠実なサン・テミリオンを造っていた時期にあたる。1990年代以降、コンサルタントのステファン・ドゥロンクール(Stephane Derenoncourt)の参画とニコラ・テュヌヴァン(Nicolas Thienpont)の運営により急速に評価を高め、2006年の格付け昇格に至った。

畑はおおむね15ヘクタールで、サン・テミリオン東部の石灰岩台地の上に広がる。表土は赤茶けた粘土と石灰質、その直下にアステリ石灰岩(calcaire a asteries)の厚い岩盤が控える典型的な高台のテロワールである。石灰岩の保水性とミネラル供給がメルローに骨格と緊張感を与え、夏の暑い年でも極端な過熟を避けるという美点を持つ。品種構成はメルロー約70~80%、カベルネ・フラン約15~20%、カベルネ・ソーヴィニヨン約5%という構成で、本ヴィンテージ当時もほぼ同様であったと推定される。なお現在はビオディナミ農法に転換し、化学肥料・除草剤を使わない畑として知られている。

醸造は伝統的な手法を基本に、コンクリート・タンクと木製発酵槽による発酵、樽熟成はおおむね18ヶ月、新樽比率は時代により異なるが現代ではおおむね70%前後で運用されている。1972年当時は、コール・マカン家による伝統的・素朴な造りが行われていた時代であり、現代のような濃密・抽出系のスタイルとは異なる、軽やかで気品ある古典派のサン・テミリオンの姿を示している。本ヴィンテージは、後にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセへと昇格する蔵元の、まだ知られざる時代を映し取った歴史的な一本である。

味わいの特徴
メルロー約75%にカベルネ・フラン約20%、カベルネ・ソーヴィニヨン約5%のブレンド。53年の熟成を経た現在、若い頃のプラムやブラックチェリーの果実味は既に深い三次アロマへと変容し、なめし革、トリュフ、紅茶、湿った下草、ドライフラワー、軽い香草のニュアンスが層をなして立ち上る。色調は深い煉瓦色を帯び、グラスのエッジには琥珀色の縁取りが見える。タンニンは完全に溶け込み、絹のような舌触りで口中を滑らかに包み込む。石灰岩台地特有のミネラルが背筋を通し、メルロー由来の柔らかな果実の名残と、カベルネ・フランがもたらす軽い香草と煙の風味が複雑に絡む。余韻は穏やかでありながら長く伸び、半世紀の歳月が静かに溶け出していく。

1972年という時代
1972年、日本では札幌冬季五輪が開催され、ジャンプ70m級の日本選手による表彰台独占が国民を熱狂させた。沖縄が本土復帰を果たし、日中国交正常化が田中角栄首相と周恩来総理の間で調印され、戦後外交の大きな節目を刻んだ年でもある。海の向こうではミュンヘン五輪でのテロ事件、米中の歴史的接近(ニクソン訪中)など、東西冷戦下に時代の地殻変動を予感させる出来事が重なった。半世紀以上の熟成を経たこの一本は、その年に生まれた方への誕生年ワインとして、また人生の節目に開けるサン・テミリオン古酒の証言者として、グラスの中に時代の空気ごと届けてくれる。
1972年 ボルドー地方 サン・テミリオン地区 フランス
商品コード:7900539
¥132,000(税込)
¥120,000(税抜)
在庫: 1本
✓ 全品木箱入りでお届け
✓ ラッピング・紙袋 無料
✓ 即日発送対応
VISIT US
当日ご来店販売(要ご予約)のご案内
古酒・ヴィンテージワインを今日買えるお店 | 
東京都港区白金台2-7-1
1万円台 2万円台 3万円台 5万円台 10万円台 20万円台 30万円台 50万円台 100万円以上 300万円以上

ギフトに生まれ年のワインを贈りませんか?

大切な人へのプレゼント。いつも何を贈ったらいいか頭を悩ませていませんか?
贈り物の一番のコツは「相手を思いやる気持ち」。贈る相手の生まれ年に収穫され造られたワイン — こんな素晴らしい贈り物が他にあるでしょうか。例えワイン好きでなくても、きっと喜んでくれるはずです。

同じ年に収穫された葡萄で作られ、同じ年月を経て熟成された神聖なワイン。
人生の様々なシーンで、生まれ年のヴィンテージワインは特別な演出をしてくれます。

誕生日プレゼントに
結婚記念日・両親への感謝に
会社の創立記念として
卒業・入学・就職のお祝いに
クリスマス・バレンタインに

ギフトに生まれ年のワイン
Platinum Wine プラチナワイン 白金台

木箱入りでお届け全品木箱入り
紙袋を無料でお付け紙袋無料
ゴールドラッピング包装ラッピング無料
ゆみ 様95点

両親の結婚30周年に生まれ年のヴィンテージワインをプレゼントしてみました。木箱や袋なども、とても喜んでました。私が飲めないのが残念で95点の評価です(笑)

猫山市長 様88点

新年会の主賓ご指定のビンテージを入手でき、嬉しく思っています。配送は迅速、ラッピングもよいセンスでした。デパートや他の専門店でも見つからなかったので、感激しています。

かおり 様100点

父の退職祝いとして、父の入社年のワインを送りました。思い入れのある記念のプレゼントとして利用する方が多いと思いますが、こちらの想いにきちんと応えて下さっていると思います。

クローバー 様100点

彼にはじめての誕生日プレゼントだったのでずっと悩んでいたのですが、ワイン大好きな彼にピッタリだと思い生まれた年の1971年のワインを選びました。すごく感激してくれた彼。ワインにしてよかったです。

はじめてヴィンテージワインをお選びになる方へ

🔍

鑑定済みの本物

プロソムリエが仕入れ時に本物を鑑定。お届け商品の状態も丁寧に確認しております。

🌡

温度管理された保管

全商品、温度・湿度を管理した専用セラーで保管しています。ヴィンテージワインの風味を守ります。

🚚

クール便直送

遠方でも夏場でもご安心。クール便(無料)で温度変化を抑えて直送いたします。

💬

選び方相談OK

誕生年・記念日・ご予算など、お気軽にご相談ください。LINE・電話で専門家がご提案します。

生まれ年のワインで、特別な想いを届けませんか?

1926年〜2020年の希少なヴィンテージワインを取り揃えています

お問合せ・ご相談はこちら
LINE LINEで問い合わせ 問合せ