2022年から2036年が最適な飲み頃
オーパスワンは、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドとナパ・ヴァレーの重鎮ロバート・モンダヴィが協力して創設したカリフォルニア最高峰のワインです。2017年はナパ・ヴァレーで山火事が発生した年でしたが、91%のブドウが山火事発生以前に収穫されており、品質への影響を最小限に抑えることができた幸運なヴィンテージです。豊かな黒果実の香り、バラの茎、森の下草の土のアロマが調和したバランスの取れたヴィンテージとして仕上がっています。
批評家による評価
2017年ヴィンテージは複数の著名な批評家から高い評価を獲得しています。ワイン・アドヴォケイト(ロバート・パーカー)から95点、デキャンター誌から96点、ジェームズ・サックリングから95点、ワイン・スペクテーター誌から93点という優秀なスコアを記録しています。また、ジェブ・ダンナックからも97点という極めて高い評価を受けており、「美しい気品とエレガンス」を持つヴィンテージとして称賛されています。
ブドウ品種構成と醸造
2017年ヴィンテージの品種構成は、カベルネ・ソーヴィニヨン80%、プティ・ヴェルド9%、カベルネ・フラン5%、メルロー5%、マルベック1%です。20日間のスキンコンタクト(54%はネイティブ酵母を使用)と17か月のフレンチオーク新樽熟成により、複雑で奥深い味わいを実現しています。このヴィンテージは、オーパスワンのネイティブ酵母プロジェクトの成果も反映されています。
味わいの特徴
ジューシーでラウンドな口当たりと絹のような滑らかな感触で、酸味が上品なサテンのような質感を引き立てます。ブラックカシス、ブラックチェリー、ココアパウダーのヒントを持つ魅惑的なワインです。きめ細かく豊かなタンニンが、長く柔らかなフィニッシュへと発展します。焼いたブラックベリー、マルベリー、ブラックラズベリー、カシスなどの黒果実をふんだんに使ったパイのような風味に、スパイスやイースト、タプナード、リコリス、埃っぽい土、野生のハーブなどのニュアンスが感じられます。
熟成ポテンシャルと楽しみ方
2022年から2036年が最適な飲み頃とされ、最高の熟成ワインとして長期間楽しむことができます。現在でも十分に魅力的ですが、これから何年にもわたって楽しめる年代物として、セラーでの保管により更なる発展が期待できます。カベルネ・ソーヴィニヨンのよりサブトルな表現として、洗練されたエレガンスを備えたヴィンテージです。