2004年シャンパーニュ・サロン - 優雅さと精密さの傑作
※ボトルサイズの関係上ワインは木箱には入りません
シャンパーニュ・サロンの2004年ヴィンテージは、ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみを使用した単一ヴィンテージのシャンパーニュとして、比類なきエレガンスと精密さを誇る一本です。サロンの厳格な品質基準と、2004年の恵まれた気候条件が融合し、繊細でありながら力強いワインが生まれました。約10年の瓶内熟成を経てリリースされたこのヴィンテージは、シャンパーニュ愛好家の間で高い評価を受け、長期熟成のポテンシャルを持つ名作として知られています。
2004年ヴィンテージの気候条件と特徴(修正版)
2004年のシャンパーニュ地方は、全体的にブドウの成熟がゆっくりと進んだ年でした。春の芽吹きは遅れ気味でしたが、2003年の猛暑の影響で地下水位が低くなり、土壌が温かく保たれたことで病害が抑制されました。豊富な果実がついたため、7月には珍しく房の間引き(グリーン・ハーヴェスト)が行われ、果実の凝縮度を高める措置が取られました。8月は涼しく雨がちで、ブドウの成熟が停滞しましたが、9月2日から天候が回復し、秋の風が吹き始める9月23日まで理想的な収穫条件が続きました。収穫は9月23日に開始され、ブドウは凝縮されたエネルギーを持つ最高の成熟度に達しました。この年の生産量は約42,000本と限定的でした。
香りと味わいの特徴
2004年のシャンパーニュ・サロンは、鮮烈なミネラル感と繊細な果実味が際立つと評されました。グラスに注ぐと、淡いゴールドの色調にきめ細やかな泡が特徴的でした。香りは、白い花、青リンゴ、シトラスのフレッシュなアロマに、ブリオッシュやアーモンドのほのかなニュアンスが調和。微かな塩気やチョークのようなミネラル感が、サロンのテロワールを鮮やかに表現していました。味わいは、鋭い酸とクリーミーな質感がバランスを取り、ピュアで直線的なスタイルが際立ちました。フィニッシュには、グレープフルーツや白桃のニュアンスが長く続き、当時の評論家は若々しさとエレガンスの調和を絶賛。リリース時には、すでに楽しめる完成度を持ちつつ、さらなる熟成で複雑さを増すと期待されていました。
評論家の評価と熟成ポテンシャル
サロン2004年は専門家から高い評価を受けており、シャンパーニュ評論家のリチャード・ユーリンからは96点、ワイン・アドヴォケイトからも96点を獲得しています。この年は21世紀で最も優れたヴィンテージの一つとされ、ピュアで洗練されたエレガントなブラン・ド・ブランの傑作と評価されました。「眠れる火山の静かな力」と表現されるこのヴィンテージは、構造とミネラル感が称賛され、長期熟成でさらに進化すると予測されています。リリース時(2010年代中盤)には、鮮烈な酸と果実味が際立つとされ、10~20年の熟成でナッツやハチミツ、トーストのような二次的・三次的なアロマが開花すると期待されました。2025年現在、適切に保存されたボトルは飲み頃のピークに達しつつあり、熟成による円熟味と複雑さがさらに際立っていると推測されます。
通常のサイズよりも断然美味しいマグナム!
サロン2006年のマグナム(1.5L)ボトルは、通常の750mlボトルを遥かに凌ぐ味わい深さを提供します。より大きな容量により熟成がゆっくりと進行し、より複雑で調和の取れた風味が発達するため、コレクターや愛好家の間では特に珍重されています。オークション市場では25万円前後で取引されており、特別な祝宴や記念日にふさわしい格別な一本として位置づけられています。
※ボトルサイズの関係上ワインは木箱には入りません