1999年 シャトー・ボイド・カントナック|メドック格付け第3級マルゴー
1999年ヴィンテージ
1999年のボルドーはメルロの当たり年として知られますが、左岸でもカベルネ・ソーヴィニョンが良好に成熟した優良ヴィンテージ。特にマルゴー村では、繊細さと凝縮感を兼ね備えたバランスの良いワインが数多く生まれました。
シャトー・ボイド・カントナック
1855年のメドック格付けで第3級に選ばれたマルゴー村のシャトー。18世紀にアイルランド出身のジャック・ボイドが創設し、後にカントナック村の名が加わりました。長年プジェの所有者であるギレメ家が運営し、同じ醸造施設を共有しながらも畑は明確に区別されています。マルゴーのテロワールを反映した、力強さと優雅さを併せ持つスタイルが特徴で、格付け3級の実力を静かに示し続けるシャトーです。
味わいの特徴
カベルネ・ソーヴィニョンを主体に、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルドをブレンド。カシスやブラックベリーの果実に、スミレ、杉、トーストしたオークの香りが重なります。25年以上の熟成を経て、タバコの葉、なめし革、森の下草といった複雑な三次アロマが花開き、タンニンは完全に溶け込んでいます。マルゴーらしい絹のような舌触りと長い余韻が印象的です。
1999年という時代
ミレニアムを目前に世界が高揚した年。日本では「だんご3兄弟」が社会現象となり、iモードのサービスが始まった年でもあります。世紀の変わり目に生まれたボルドー格付け3級は、四半世紀という時間の厚みを纏い、記念の贈り物にふさわしい一本です。