伝説のヴィンテージ 1985年 DRCロマネ・コンティ
1985年 DRCロマネ・コンティ:伝説のヴィンテージ
ブルゴーニュワインの頂点に立つ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の至宝「ロマネ・コンティ」。1985年ヴィンテージは、クライブ・コーツ氏をはじめとする著名なワイン評論家たちから97ポイントという高評価を受けた、歴史的名ヴィンテージとして名高い一本です。
1985年ヴィンテージの特徴
1985年のブルゴーニュは、冬の厳しい寒さの後、夏は温暖で安定した気候に恵まれました。特に8月の素晴らしい天候がブドウの完熟を促し、9月1日という早い時期に収穫が始まりました。この気象条件により、ブドウは理想的な成熟度に達し、濃縮感と複雑さを兼ね備えたワインが生まれました。このヴィンテージは、ブルゴーニュワインの歴史における転換点とも言われ、多くの生産者が自社瓶詰めを始めた時期とも重なります。
テイスティングノート
美しく輝きのあるガーネット色。グラスから立ち上る香りは、スミレ、シナモン、ブラックベリーの豊かなアロマに、トースティでスモーキーなオークの香りが調和します。口に含むと、優雅で超熟したフルーツの幾層もの風味が広がり、すでに柔らかくなったタンニンとフレッシュな酸とのバランスが素晴らしく調和しています。余韻は驚くほど長く、甘美でシルキーな余韻が口中に広がります。ワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏は「長く続く孔雀の尾のような風味の広がり」と表現しています。
市場評価と希少性
1985年DRCロマネ・コンティは、オークション市場でも非常に高い評価を受けています。2012年の香港オークションでは、オリジナルの木箱に入った12本セットが187,692米ドル(約1億4,640万香港ドル)で落札され、当時の世界記録を更新しました。現在の平均市場価格は約23,458米ドル(750ml)と推定され、その価値は年々上昇しています。ワイン・サーチャーのデータによると、評論家からの評価は97/100点という高スコアを維持しています。
飲み頃と熟成ポテンシャル
この偉大なヴィンテージは、すでに素晴らしい飲み頃を迎えていますが、適切な保存状態であれば2030年頃まで楽しめるとされています。熟成とともに、森の土や下草、スパイス、トリュフなどの複雑な第二アロマが発展し、さらに深みを増していくでしょう。
生産情報
産地:フランス ブルゴーニュ ヴォーヌ・ロマネ村
生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
品種:ピノ・ノワール 100%
内容量:750ml
アルコール度数:13%
コレクターにとっての意義
1985年は、ブルゴーニュの特に優れたヴィンテージとして、クライブ・コーツをはじめとする著名なワイン評論家に「1978年、1985年、1990年、1999年、2005年」といった傑出したヴィンテージの一つに数えられています。コレクターにとっては、DRCの歴史的名ヴィンテージを所有する稀少な機会であり、時間の経過とともにさらにその価値が高まることが期待されます。