1983年 DRCロマネ・コンティ
ブルゴーニュ最高峰の生産者ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が手がける究極のグラン・クリュ、ロマネ・コンティ。1983年は気象条件に恵まれず、厳しい年となりましたが、DRCの匠の技術と徹底した選果によって生み出された希少な逸品です。
1983年ヴィンテージの特徴
1983年は春先の涼しい気候から始まり、開花がやや遅れました。夏には熱帯性の高温多湿な天候が続き、8月には雹害と大雨によりブドウ畑ではボトリティス(灰色カビ病)が発生。DRCでは通常の房ごとの選別ではなく、一粒一粒手作業で選果を行い、腐敗果を徹底的に除去することで品質を確保しました。9月中旬の晴天により、収穫されたブドウの糖度と風味が凝縮され、最終的に非常に濃密なワインが生まれました。
テイスティングノート
モデレートなレンガ色を帯びた美しい色調。瓶熟成を経た今、熟したフルーツ、ロースト香、土や森の下草、スパイスなどのセカンダリーアロマが豊かに広がります。口に含むと、リッチでフルボディ、しっかりとしたタンニンながらシルキーな口当たりが特徴的です。若い頃の硬さや渋みは時間とともに溶け込み、複雑性と優雅さが増した、まさに「プリンス・ド・コンティ」の名にふさわしい気品あふれる味わいです。
ロバート・パーカーポイント
ワイン・アドヴォケイトでは92点を獲得。特に熟成を経た複雑さとエレガンスが高く評価されています。このヴィンテージは、1983年のブルゴーニュの中でも最も成功した生産物の一つとして位置づけられています。
飲み頃と保存
現在飲み頃を迎えていますが、適切な保存状態であれば、さらに10年以上の熟成が期待できます。15-17℃の一定温度で、横向きに保管されることをお勧めします。
DRCロマネ・コンティについて
ロマネ・コンティは、わずか1.8ヘクタールの畑から年間約6,000本しか生産されない世界最高峰のワイン。13世紀に遡る歴史を持ち、1631年に「ロマネ」、1760年に「コンティ」の名が加わりました。微妙な起伏を持つ石灰質土壌とピノ・ノワール種の完璧な調和が、唯一無二の味わいを生み出しています。
生産情報
産地:フランス ブルゴーニュ ヴォーヌ・ロマネ村
生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
品種:ピノ・ノワール 100%
内容量:750ml
アルコール度数:13%
収集価値
1983年のDRCロマネ・コンティは、生産量が極めて限られた、収集家にとって貴重なヴィンテージです。ブルゴーニュの偉大なヴィンテージコレクションには欠かせない一本であり、時間の経過とともに希少性と価値が増しています。