1970年DRCロマネ・コンティ - 歴史的ヴィンテージの深みとエレガンス
ブルゴーニュの頂点に君臨するドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の1970年ヴィンテージは、クラシックなブルゴーニュの魅力が凝縮された伝説的な年として知られています。優れた気候条件とDRCの卓越した醸造技術により、繊細さと力強さを兼ね備えたワインが生まれました。半世紀以上を経た今も、愛好家の間で語り継がれる名作です。
1970年ヴィンテージの気候条件と特徴
1970年のブルゴーニュは、バランスの取れた気候に恵まれた年でした。春は穏やかで、ブドウの芽吹きと開花が順調に進みました。夏は温暖で適度な降雨があり、ブドウの成長を支えました。9月の収穫期には、晴天が続き、ブドウは理想的な糖度と酸度のバランスで成熟。DRCの共同経営者オベール・ド・ヴィレーヌ氏は、ブドウの品質が非常に高く、特にロマネ・コンティの畑では均一で健全な果実が得られたと述べています。収穫は9月下旬に集中的に行われ、少量ながら高品質なブドウが確保されました。この年のブドウは、緻密なタンニンと鮮やかな酸を備え、長期熟成に適した構造を持っています。
評論家の評価と熟成ポテンシャル
ワイン評論家のマイケル・ブロードベントは、1970年のロマネ・コンティを「ピノ・ノワールの完璧な表現」と称し、その繊細さと長期熟成のポテンシャルを高く評価しました。ロバート・パーカーも「驚異的な集中力とエレガンス」を絶賛し、95点以上を付与。1970年は、飲み頃のピークを迎えつつも、適切な保存状態であればさらに10~20年楽しめる可能性があるとされています。熟成により、果実味が落ち着き、二次的・三次的なアロマがより顕著になるため、開けるタイミングがその魅力を大きく左右します。
歴史的ヴィンテージとの比較
1970年のロマネ・コンティは、ブルゴーニュの歴史的なヴィンテージである1969年や1978年と比較され、バランスとエレガンスで特に優れていると評価されます。1969年のリッチな果実味や1978年の力強さに比べ、1970年はよりクラシックで繊細なスタイルが特徴です。評論家クライヴ・コーツは、「1970年はDRCのテロワールとピノ・ノワールの純粋な表現が完璧に融合した年」と述べています。DRCの伝統的な醸造法と自然農法が、このヴィンテージの卓越した品質を支えました。

プロにより真贋判定をしております
ロマネ・コンティの鑑定ではその経験数で右に出るものはいないと言われているソムリエで鑑定士である渋谷康弘氏により本物と鑑定されており安心です。 また、コルクの状態も良くコンディションも良好であると思われます。

色は透明度の高いルビー色
古いヴィンテージワインの状態を推し量るのに最も基準となる光に透かした時の色はとても綺麗で透明度の高いルビー色をしており、コンディションは良好であると思われます。