キャンティは、イタリア・トスカーナ州のキャンティ地方で生産されるイタリアのワイン法でその産地を名乗ることを認められたワインです。
フルーティで軽めのボディの赤ワインが多く、幅広い料理との相性が良い。
セパージュはサンジョヴェーゼを75~100%と主体にして、カナイオーロ・ネーロやマルヴァージア、トレッビアーノを混醸することが認められている。
伝統的な藁苞の瓶も有名であるが、実用性の問題から今ではあまり使われていない。
キャンティと言えば大衆向けの安く低品質なワインという印象があることは否めない。
しかし、生産者の努力により、1994年には品質が向上しDOCGの認定を受けている。また、伝統的にキャンティワインを作りつづけてきた地域は、ボトルネックの部分に黒い鶏の紋章を付けたキャンティ・クラッシコという名で区別する。こちらは1996年にキャンティとは別のDOCGとして認定されている。