DRC ロマネ・コンティ 1970 在庫紹介|色よし・コルク良好、現物写真5カット

今回セラーからご紹介するのは、1970年 DRC ロマネ・コンティ(750ml・1本)です。今年で56年目を迎えたこの1本の状態を、写真とともに確認しました。
まず色。光にかざすと、瓶越しにも透き通った鮮やかな赤が確認できます。半世紀を超えた古酒で色調がこれだけしっかり残っているのは、状態の良さを示す手がかりのひとつです。
次にキャップシールとコルク。真贋確認のため、キャップシールの上部を一部開封してコルクの天面を目視で確認しました。コルクには「ROMANÉE-CONTI 1970」の刻印がはっきりと残り、乾きや崩れも見られず、コンディションは大変良好でした。開封したキャップシールはそのままの状態で保管しています(写真2・4枚目)。
正面ラベルは経年による汚れや剥がれはあるものの、「ROMANÉE-CONTI」「ANNÉE 1970」「Mise en bouteille au domaine」の文字はいずれも判読できます。ラベル中央の「LEROY」の帯は、当時DRCの販売を担っていたルロワ社の表記です。上部には「MONOPOLE 1970」のネックラベルが残っています。
1970年のロマネ・コンティについて、評論家アントニオ・ガローニ氏は『重厚で寡黙な』年と評し、いつもの知的で捉えどころのないスタイルとは異なり、出だしから全てを語る年だと述べています。完全に成熟した年ゆえに保存状態が味わいを左右するとも指摘されており、この1本のように状態の確かめられた個体には意味があります。
状態確認は2026年9月22日に酒井が行いました。ユーロカーブで保管しています。
在庫は1本のみです。ご興味をお持ちの方はお早めにお問い合わせください。
ヴィンテージと生産者のいま
1970年のロマネ・コンティは、評論家アントニオ・ガローニ氏が『重厚で寡黙な』年と評し、いつもの知的で捉えどころのないスタイルと異なり、出だしから全てを語る年だとしています。完全に成熟し粗さも出ている一方、保存状態の良いボトルは今も良好な状態にあり得るとされています。生産者DRCでは、共同経営者ベルトラン・ド・ヴィレーヌ氏が2023年ヴィンテージで摘房・グリーンハーベストを実施するなど、収量管理に力を入れる姿勢が近年も報じられています。
DRC ロマネ・コンティ 1970 を知る専門店の解説 ・ 2,369字
1970年ヴィンテージ
1970年のブルゴーニュは、生育期を通じて大きな災害に見舞われることなく、収量にも恵まれた年とされます。突出した偉大さよりも、健全な果実がバランスよく成熟した穏やかな年柄として語られることが多く、比較的早くから飲み頃を迎える年と見られてきました。しかしロマネ・コンティに限っては、この年は特別な表情を見せます。評論家アントニオ・ガローニは1970年を「重厚で寡黙なロマネ・コンティ」と評し、この畑が本来持つ知的で捉えどころのない性格とは異なり、出だしから全てを語りかけてくる年だと述べています。ジョン・カポン氏も94点を与え、肉厚な質感と長い余韻を認めており、半世紀を超えてなお語るに足る力を備えた仕上がりであったことがうかがえます。
DRC ロマネ・コンティ
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(Domaine de la Romanée-Conti、通称DRC)は、フランス、ブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイ地区のヴォーヌ・ロマネ村に本拠を置くドメーヌです。その名を冠する「ロマネ・コンティ」は、ブルゴーニュの格付け最上位であるグラン・クリュ(特級)に列せられる畑であり、DRCが単独で所有するモノポールです。ヴォーヌ・ロマネ村は村全体が銘醸地として知られ、隣接するラ・ロマネをモノポールとするドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールをはじめ、ドメーヌ・ルロワ、メオ・カミュゼ、シルヴァン・カティアール、エマニュエル・ルジェといった名手が軒を連ねています。
ヴォーヌ・ロマネの斜面は、石灰岩を多く含み、粘土質が少なく排水性に優れた土壌が特徴とされ、ロマネ・コンティの畑はその中腹に位置するとされています。この一帯の畑は、ブルゴーニュの区画区分の歴史そのものを伝える文化的景観として、ユネスコ世界遺産「ブルゴーニュのクリマ」に登録されています。DRCはロマネ・コンティとラ・ターシュの二つのモノポールに加え、エシェゾー、グラン・エシェゾー、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、コルトン、コルトン=シャルルマーニュ、モンラッシェと、合わせて9つの特級畑を手掛けており、その一つひとつが各アペラシオンの基準となる存在です。
現在のドメーヌの礎は、1869年にジャック=マリー・デュヴォー=ブロシェがこの畑を取得したことに始まります。1942年にはネゴシアンのアンリ・ルロワが株式の半分を取得し、以降ド・ヴィレーヌ家とルロワ家による共同所有体制が続いています。本品が造られた1970年は、オベール・ド・ヴィレーヌが1965年に入社して間もない時期にあたり、彼が1974年に共同経営者となる前の、先代世代のド・ヴィレーヌ家とルロワ家が舵を取っていた時代と考えられます。オベールは半世紀近くドメーヌを率いたのち2021年末に共同経営から退き、甥のベルトラン・ド・ヴィレーヌに引き継がれました。ベルトランは2024年10月にヴォーヌ・ロマネで開かれた2023年ヴィンテージの試飲会で各キュヴェを自ら紹介し、共同経営者のペリーヌ・フェナルとともに、房数の多かった2023年に摘房とグリーンハーベストで収量を絞った取り組みを公にしています。2026年1月にはシンガポールのコレクターが1899年のロマネ・コンティを開栓したことが報じられるなど、このドメーヌの古酒は今もなお世界の関心の中心にあります。
ロマネ・コンティの畑は約1.8ヘクタールという小さな区画で、植えられているのはピノ・ノワールのみ、すなわち品種構成は100%ピノ・ノワールです。東向きのなだらかな斜面は朝日を受けやすく、冷気が溜まりにくい微気候をもつとされ、2008年からはビオディナミ農法による耕作が行われています。
醸造では、赤ワインはすべて100%新樽で15〜18か月熟成され、ロマネ・コンティの年間生産量は約5,000〜6,000本とされます。小さな畑から生まれる限られた本数がそのまま世界に散らばるため、ヴィンテージを問わず一本一本が希少性を帯びます。格付けの面では、1936年のAOC制度発足時にグラン・クリュとして認められて以来、その地位は一度も揺らいでいないとされます。DRC9キュヴェ計124本のコレクションがiDealwineのオークションで予想を上回る価格で落札されたと2026年7月に報じられており、このドメーヌへの世界的な敬意は半世紀前も今も変わっていません。
味わいの特徴
ピノ・ノワール100%で造られるロマネ・コンティは、若い頃にはラズベリーやレッドチェリーの瑞々しい果実に、バラやスミレの花の香り、そして特有の東洋的なスパイスの気配を漂わせます。1970年から56年を経た現在は、果実はドライフルーツやプラムのコンフィのような凝縮した風合いへと移り、そこになめし革、トリュフ、枯葉、紅茶、湿った土のような熟成香が幾層にも重なっていることが期待されます。カポン氏の評にある「少し煮詰めたようなアーシーな香りとミントの要素」は、この年らしい個性として現れるかもしれません。同氏は肉厚な質感と長い余韻も評しています。Vinousが指摘するように完全に熟成した年であるため、保存状態が味わいを大きく左右します。抜栓は直前にゆっくりと行い、デキャンタは澱を除く目的で短時間にとどめ、16〜17℃前後でグラスの中の変化を追うのが良いでしょう。
1970年という時代
1970年は、大阪で日本初の万国博覧会が開かれ、「人類の進歩と調和」を掲げて半年で約6,400万人を集めた年です。世界に目を向ければ、4月にアポロ13号が事故から奇跡の生還を果たし、ビートルズが解散を発表した年でもありました。同じ年にヴォーヌ・ロマネの小さな畑で摘まれた葡萄から、56年の歳月が流れました。ワインとは時間を封じ込め、開けた瞬間にその時代を語り出すものです。




状態の記録を全部見る(確認者・確認日つき)
| 銘柄/ヴィンテージ | 1970年 DRC ロマネ・コンティ 赤ワイン 1970(Romanee-Conti) |
|---|---|
| 商品コード | 6991355 |
| 容量 | 750ML |
| 液面 | トップ・ショルダー(肩の上) |
| ラベル状態 | 良好 |
| キャップシール | 良好 |
| コルク | 良好 |
| 保管 | ユーロカーブ |
| 確認者/確認日 | 酒井/2026-09-22 |




