1999年 シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン、白が入荷しました

1999年のシャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(白・750ml)が入荷しました。ペサック・レオニャンの辛口白です。
正面ラベルには、金と赤の十字の下に「CHATEAU LAVILLE HAUT-BRION」と年号の「1999」が入ります。金色のキャップシールにもシャトー名と十字が入っています。ラベルの上端には、写真のとおり小さなしみが見られます。
ラヴィル・オー・ブリオンの名で造られた白は、2008年ヴィンテージまでです。2009年からは、同じ畑のブドウがシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランに使われています。1999年は、その名前がラベルに残る時代の1本です。
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ヴィンテージと生産者のいま
シャトー・ラヴィル・オー・ブリオンの運営元であるDomaine Clarence Dillonは、2024年に南仏のオーガニックワイン群「Klara」を発表したと、同社の年表に記載されています。同じ年表には、2024年に「La Cave du Château Bordeaux」が開設されたとの記載もあります。
なお、1999年の作柄については、当店で確認できた出典付きの情報がないため、ここでは触れません。
シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン 1999 を知る専門店の解説 ・ 1,923字
1999年ヴィンテージ
1999年のボルドーは、温暖な生育期が果実の成熟を着実に進めた一方、9月に入ると雨の気配が濃くなり、赤ワインでは収穫時期の見極めと選果が明暗を分けた年とされます。これに対し、赤品種より早く収穫を迎える白品種は、天候が崩れる前に健全な果実を摘み取れた畑が多かったとされ、グラーヴの辛口白にとっては恵まれた巡り合わせになったといわれます。都市近郊に位置し、成熟の早いタランスの区画では、セミヨンが豊かな厚みを、ソーヴィニヨン・ブランが澄んだ酸を保ったまま収穫に至ったと考えられ、この年のラヴィルは、ふくよかさと張りを併せ持つ姿に仕上がったと推察されます。
シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン
シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Château Laville Haut-Brion)は、ボルドー市の南郊、タランス村に畑を構えたペサック・レオニャンの辛口白ワインです。グラーヴの格付けでは白ワインのクリュ・クラッセに選ばれ、赤の名門がひしめくこの地区で、白だけを世に出すシャトーとして知られてきました。隣には同系のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンとシャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンが並び、第一級シャトー・オー・ブリオンもほど近い距離にあります。
ペサック・レオニャンは、1987年にグラーヴ北部から独立して生まれたアペラシオンです。ガロンヌ川が太古に運んだ砂利が厚く堆積し、その水はけと蓄熱性が、赤にも白にも緻密な骨格を与えるとされます。シャトー・オー・ブリオンをはじめ、シャトー・パプ・クレマン、ドメーヌ・ド・シュヴァリエ、シャトー・スミス・オー・ラフィットなど、赤白ともに高い評価を受ける造り手が揃うことも、この地区ならではの特徴です。
今日に連なる歴史の節目は1931年、ウォルトナー家による取得でした。その後1983年、オー・ブリオンを所有するディロン家が購入し、ラ・ミッション、ラ・トゥールとともにドメーヌ・クラランス・ディロン(Domaine Clarence Dillon)の傘下に入ります。以後の運営を担ったのはジャン=ベルナール・デルマ氏で、1999年はその時代にあたるとみられ、のちに息子のジャン=フィリップ・デルマ氏が役割を継ぎました。
畑は約3.5haとごく小さく、砂利に砂や粘土が交じる土壌で、都市に近い温暖な微気候の恩恵を受けるとされます。品種構成はセミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン27%、ミュスカデル3%。ソーヴィニヨン主体の白が多いなかでセミヨンを軸に据える点が、このワインの厚みと長命さの源といえるでしょう。セカンドに相当する白としては、同グループの「レ・プランティエ・デュ・オー・ブリオン」が知られ、のちに「ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン」へ受け継がれたとされます。
醸造は樽発酵を基本とし、澱とともに約1年の樽熟成を経るスタイルとされ、新樽比率は年ごとに調整されながら4割前後が目安といわれます。年産は平均約1,000ケースにとどまり、市場に出回る量は限られてきました。格付け上の地位は変わらぬまま、2009年ヴィンテージからはラヴィルの果実がシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランに使われるようになり、ラベル名が改められています。すなわち1999年は、ラヴィルの名を冠した時代の一本にあたります。
味わいの特徴
セミヨン70%前後を主体に、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルを補う構成とされます。若い頃には柑橘や白桃、アカシアの花に、樽由来のバニラが重なる果実味豊かな姿を見せたと考えられます。27年の熟成を経た現在は、蜂蜜や蜜蝋、ドライアプリコット、マルメロへと香りが深まり、ヘーゼルナッツ、白胡椒、紅茶、枯葉、ほのかなトリュフを思わせる熟成香が加わることが期待されます。白ワインゆえタンニンは穏やかで、樽に由来するごく細やかな渋みが、セミヨン特有のとろりとした質感を支えるとされます。背骨をなす酸は丸みを帯びながらも芯を保ち、塩味を帯びた長い余韻へと続くことが期待されます。抜栓は飲む30分ほど前を目安に、12〜14℃でグラスに注ぎ、状態を見ながら必要に応じて短時間のデキャンタを行うと、香りの開きを確かめやすいでしょう。
1999年という時代
1999年1月、欧州では単一通貨ユーロが決済通貨として導入され、8月には皆既日食がヨーロッパを横断しました。日本では2月にNTTドコモのiモードが始まり、携帯電話がインターネットの入口となる時代が幕を開けています。20世紀の終わりを見つめたこの年に生まれた方や、この年に節目を迎えた方にとって、本作は同じ歳月を重ねてきた一本といえるでしょう。ワインはその年の光と雨を瓶の中に留め、時間だけを静かに味わいへと変えていきます。
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| 銘柄/ヴィンテージ | シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン 1999(Château Laville Haut-Brion) |
|---|---|
| 商品コード | 5000010 |
| 容量 | 750ML |
| 確認日 | 2026-11-06 |




