残り在庫は1本 今年40周年のオーパス・ワン 1986

本日出荷させていただいた、この1986年のオーパス・ワン。86年は早いもので、今年でもう40周年を迎えるワインです。
写真は、お送りする前に撮影した1本です。白いラベルに青で描かれたモンダヴィとロートシルト男爵の横顔、金色の「1986」と「OPUS ONE」の文字、そして二人の署名。ラベルとキャップシールは良好な状態でした。
1986年は、ロバート・モンダヴィとバロン・フィリップ・ド・ロートシルトの共同事業が始まって間もない、創業期のヴィンテージです。現在の石灰岩のワイナリー棟が完成する前に仕込まれた年でもあります。ワイナリー公式のノートによれば、生育期はやや乾燥して収量が控えめになり、凝縮したカベルネ・ソーヴィニヨンが育ったとされています。
同じ1986年のオーパス・ワンは、当店に残り1本です。40年の節目を迎えたこの年のオーパス・ワンをお探しの方は、下の商品ページからご覧ください。
確認は酒井、確認日は2026年10月1日です。商品コード6991366、価格は352,000円(税込)です。
ヴィンテージと生産者のいま
1986年のナパは、1985年に似てやや乾燥して収量が減り、凝縮度の高いカベルネになったとワイナリー公式のノートにあります。早い芽吹きで生育期間が長く、糖度と酸度のバランスが良好だったとも記されています。
生産者については、醸造責任者のマイケル・シラッチ氏が2026年の収穫後に退任予定と、2026年7月に発表されました。後任探しは2027年初めに始まると報じられています。
オーパス・ワン 1986 を知る専門店の解説 ・ 2,188字
1986年ヴィンテージ
1986年のナパ・ヴァレーは、前年の1985年とよく似た性格の収穫年とされます。春の芽吹きが早かったため生育期間を長く確保でき、ブドウは糖度と酸度の釣り合いを保ったまま、時間をかけて熟していきました。生育期はやや乾燥気味に推移して収量は控えめでしたが、そのぶん果粒の凝縮したカベルネ・ソーヴィニヨンが得られたと、ワイナリーの公式資料は伝えています。醸造では、発酵中に果皮を21日間浸すスキンコンタクトを行い、フランス産オークの新樽で18ヶ月熟成させました。
オーパス・ワン
オーパス・ワン(Opus One Winery)は、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーの中央部、オークヴィル(Oakville AVA)にあるワイナリーです。カリフォルニアにはボルドーのメドック格付けにあたる公的な等級制度がありません。そのため、この銘柄の地位は格付けではなく、40年以上にわたる市場と批評家の評価の積み重ねによって築かれてきました。国道29号線を挟んだ向かいにはロバート・モンダヴィ・ワイナリーがあり、同じオークヴィルにはハーラン・エステートやスクリーミング・イーグルといった名だたる造り手が並んでいます。
オークヴィルは、ナパ・ヴァレーの谷幅がやや狭まる中央部に広がる地区です。西のマヤカマス山脈から運ばれた砂礫が扇状地をつくり、水はけのよい砂利混じりのローム土壌が「ベンチランド」と呼ばれる緩やかな斜面を形づくっています。日中はしっかり暖かく、夜はサンパブロ湾から冷たい空気が入り込むため、カベルネ・ソーヴィニヨンは豊かな熟度と張りのある酸を両立しやすくなります。この地区からは、トゥ・カロン畑を擁するロバート・モンダヴィ、ファー・ニエンテ、ダラ・ヴァレなど、ナパの歴史を形づくってきた造り手が数多く出ています。
オーパス・ワンは、ボルドー第1級シャトー・ムートン・ロートシルトの当主バロン・フィリップ・ド・ロートシルト(Baron Philippe de Rothschild)と、ナパの革新者ロバート・モンダヴィ(Robert Mondavi)の合弁事業として生まれました。1979年ヴィンテージが最初のワインとされます。1980年にはモンダヴィがトゥ・カロン畑のうち35エーカーを合弁事業に売却し、この畑がブレンドの中核となりました。1986年は両家による共同運営の時代にあたり、現在のワイナリー棟はまだ完成していません。その後、2004年末にロバート・モンダヴィ社がコンステレーション・ブランズに買収されました。翌2005年には、同社とバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社が折半出資を維持することで合意しています。最近では、長く醸造を率いてきたマイケル・シラッチ氏が2026年の収穫を最後に退任する予定であると発表されました。後任探しは2027年初めに始まるとされています。
現在の自社畑は約108エーカー(約44ヘクタール)で、1エーカーあたり約2,200本という密植で仕立てられています。2008年にはトゥ・カロンの区画を買い増し、同畑の保有面積は75エーカーを超えました。栽培品種はカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、カベルネ・フラン、メルロー、マルベック、プティ・ヴェルドのボルドー系5品種です。1986年のブレンドは、カベルネ・ソーヴィニヨンを軸にカベルネ・フランとメルローを合わせています。セカンドワインの「オーヴァチュア(Overture)」は1993年から造られています。
醸造は、ボルドーの考え方を土台にしつつ、ナパの日照が生む果実の厚みを素直に引き出す方向にあります。1986年はフランス産オークの新樽で18ヶ月熟成させるという、当時のナパでも本格的な樽使いでした。石灰岩を用いた現在のワイナリー棟は1989〜1991年に建設されたもので、このヴィンテージはその完成前、創業期の体制で仕込まれた一本にあたります。年産は現在約2万5千ケースとされます。
味わいの特徴
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、カベルネ・フランとメルローを合わせたブレンドです。若い頃はカシスやブラックベリーの濃密な果実味に、スミレの花、杉、新樽由来のヴァニラが重なっていたと考えられます。1986年から40年が経った現在は、果実がドライプラムや干しイチジクへと落ち着いていることが期待されます。一般に、こうした熟成したワインにはシガーボックス、なめし革、トリュフ、枯葉、紅茶、ほのかなクローヴといった熟成香が期待されます。タンニンはすっかり角が取れ、絹のように滑らかな質感へ移っていると考えられます。2025年の試飲評では95点が付き、飲み頃は2025〜2035年、これ以上の熟成は不要とされています。供する数日前からボトルを立てて澱を沈め、抜栓後は静かにデキャンタへ移して、16〜18℃前後で香りが開くのを待つのが目安です。
1986年という時代
1986年の日本では4月に男女雇用機会均等法が施行され、働き方が大きく変わり始めました。年末には、のちにバブル景気と呼ばれる好況が始まります。同じ4月、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で事故が起き、世界に深い影を落としました。夜空には76年ぶりにハレー彗星が戻ってきた年でもあります。このワインは2026年に40年目を迎えます。ひとつの年の陽と雨を閉じ込めたボトルは、開けた日に、過ぎた歳月をそっと語り始めます。
状態の記録を全部見る(確認者・確認日つき)
| 銘柄/ヴィンテージ | 1986年 オーパス・ワン 赤ワイン 1986(Robert Mondavi & Baron Philippe-Rothchild Opus One) |
|---|---|
| 商品コード | 6991366 |
| 容量 | 750ML |
| ラベル状態 | 良好 |
| キャップシール | 良好 |
| 確認者/確認日 | 酒井/2026-10-01 |





