異常に寒い冬の後、異常に暑い春がやってきたという感じでした。
ボージョレ地方はあまり雪が降らない地域ですが、今年は雪が降った日の合計が60日に達し、気温はマイナス12度まで下がりました。(ブルゴーニュも本当に寒かったです!)
3月に入ると一転して信じられないような高温となり、また、雨もほとんど降らず、非常に暑く乾燥した気候が5月末まで続きました。(4月は過去最高気温を更新しました)。
このため5月10日頃には早くも開花がはじまりました。6月に入り、気温は例年通りに戻りました。しかし、雨は中旬から後半にかけて少し降っただけでした。
7月は、朝は10度前後、日中は30〜35度前後と、昼夜の温度差が例年になく大きい気候が続いています。相変わらず雨は少なく、乾燥しています。
したがって今年は水不足の年であり、若木のぶどうの生育に問題が生じています。この影響で、このまま雨が降らなければ、収穫量は例年の15〜20%ダウンと見込まれています。友人の栽培家の中にも深刻な生育不良に悩んでいるところも多く、誰もが雨を待ち望んでいる状況です。
(そんな友人達には本当に申し訳ないのですが・・・)、
私の契約畑のぶどうは、すべて樹齢70年以上のヴィエイユ・ヴィーニュです。土中深くに伸びた根が地下の水分を吸い上げるため、水不足の影響は全く受けておりません。
また、極めて乾燥しているため、(毎年本当に悩まされる)ミルデューなどの病害がまったくないのも、今年の大きな特徴です。
私の契約畑では、毎年、ミルランダージュによる小粒の凝縮したぶどうができることが多いのですが、今年も大部分がミルランダージュとなったことに加えて、高温と乾燥のおかげで、例年以上に皮がぶ厚くなっています。
現時点では、私の契約畑とぶどう樹、ぶどうの状態は完璧に近く、このままいけば、私の中では、2005年以上の良い出来になると確信しています。
収穫開始予定日は8月20日頃とされていますが、私は、天気予報とにらめっこしながらですが、できれば9月初頭まで待って、ぶどうをぎりぎりまで完熟させたいと思っています。
「ガメイは、完熟が命」ですので。
2011年7月14日 メゾン・ルー・デュモン 仲田晃司
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前回のレポートをお送りさせていただいた翌日の7月15日から、7月23日まで、連日にわたって待望の雨が降り、水不足の問題が解消されました。
7月23日から8月の1週目までは、暑すぎない、穏やかな気候でした。
また、引き続いて断続的に雨が降りました。早くもこの期間に、ぶどうの色が緑色から紫色に変わりはじめました。
8月2週目以降は、雨もほとんどなく、理想的な快晴日が続いております。
?春から今日までの気候を俯瞰して、「例年より、やや暑かった年」と総括できると思います。
8月11日にボージョレ・ワイン委員会が発表した平均潜在アルコール度数は8度に達しており、これは、例年よりも約2週間熟成が早いことを表しています。
現時点における酸と糖の数値を過去のミレジムと比較すると、2009年に近似しています。
私の契約畑は標高400mの高台にありますので、まとまった雨によって平地の畑で発生しているミルデューの病害も皆無です。
小粒で、皮もぶ厚く、本当に素晴らしい出来です。
収穫公示日は、8月24日に決まりました。
私は、天気予報とにらめっこしながら、ぶどうを極限まで完熟させ、9月5日に収穫を開始する予定です。
2011年8月22日 メゾン・ルー・デュモン 仲田晃司 |