1993年のシャトーマルゴー作柄・出来
ブドウの収穫の悪条件は、素晴らしさが予想された品質を弱めることしかしなかった。一般的には、確かに「8月がブドウ搾汁を作る」ということだ。
とにかくこの時点で品質の潜在性が決まる。このワインは偉大なヴィンテージのフィネス、繊細さ、魅力、同様に割合におけるバランスを持っているが、緻密でも深くもない。非常にバランスのいいすべてのヴィンテージのように、今飲むのに心地よい。しかしおそらくまだブーケは、完全な開花に達してはいない。(2010年5月)
1993年のボルドーメドック地区マルゴー村の気候
時期の早い発芽の後、天候条件は、特に素早く均 質の開花には非常に好意的だった。7月は乾燥し たが涼しかった。8月は非常に暑く乾燥した。9月 10日には、品質上の潜在性は注目に値した。あい にくブドウの収穫の間は非常に雨が多かった。 (9月19日の収穫)
セカンドラベル パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 1993
ブドウの収穫の強い雨によって生じたブドウの実は水っぽくなったが、8月の非常に好都合の天候条件のお陰で、既によく熟していた。パヴィヨン・ルージュ1993年は、かなり軽いが洗練され、バランスがいいワインで、ワインが年を取るにつれて次第に薄れる、ほんの僅かな植物のノートがある。今美味しく飲めるが、数年後には僅かな複雑さを獲得するだろう。(2006年2月)
白ワイン パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー 1993
赤に関してよりも白に関して上手く成功した良質さのもう一つの例だ。なぜならカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫時期がいつもよりも早かったたので、雨による
被害が少なくて済んだ。いつものように、このヴィンテージは、熟成した真のブーケを展開する前に、少々くすんだ時期を過ごした。今日ではワインは素晴らしくよく表現されている。1991年と1989年とともに、私たちが飲むことを勧めるワインのひとつになっている。ワインは多くの爽やかさとよく熟成したブーケの複雑さを結びつけている。(2011年2月)