1991年のシャトーマルゴー

1991年のシャトーマルゴー作柄・出来

4月21日の霜は、非常に不均質なやり方で、ブドウ畑を襲った。大半が川により近い石灰粘土質土壌に生えているメルローは100%霜にやられた。幸い「川を見下ろす」グラーヴの丘の上の私たちの重要なカベルネ・ソーヴィニヨンは、部分的に損害を免れた。
シャトー・マルゴー1991年は、私たちが初めに思った以上に早く熟成した。
しかし大半の場合、2番目の芽に由来するブドウの房すべてを色づきのときに落とさなければならなかったが、霜の後で数週間延期となった。殆ど収穫のときまで、この状況が非常に偉大なヴィンテージに到達した1945年と1961年のヴィンテージに結局は似ていることを願った。しかし私たちの希望の最後の瞬間を雨が鎮めたのだった。(2010年9月)

 

1991年のボルドーメドック地区マルゴー村の気候

寒さの後には、4月21日の歴史的な春の霜が降り、 5月末まで成長が遅れた。暑く乾燥した夏によっ て、成長は驚くほど挽回することができ、この 少ない収穫量は素晴らしい成熟に導いた。あいに くブドウの収穫直前に強い雨が降り、素晴らしさ が予測された品質を制限した。(9月30日の収穫)

 

セカンドラベル パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 1991

若いブドウ畑の非常に入念な間引きによって、最初に比べて3週間遅れ、霜の後に生じた2番目のブドウの房を完全に取り除くことができた。よって私たちはブドウの収穫のときに、ヴィエイユ・ヴィーニュも若いブドウの木も成熟し、均質で、非常に凝縮した収穫を手にすることができた。収穫前の数日の強い雨によって、収穫を急ぐことになったが、ブドウの実は僅かに水っぽくなっただけで全く品質を落とすことはなかった。
パヴィヨン・ルージュ1991年は、今日美味しく飲める。香りはかなり熟成している。森の下草や皮の素晴らしいアロマを表現している。アタックは心地よく、肉付きがよく爽やかだ。私たちはワインがさらに物凄く美味しくなるとは思わない。(2007年6月)

 

白ワイン パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー 1991

赤ブドウの収穫を僅かに減らした雨が、10日早く収穫されたソーヴィニヨン・ブランに与えた影響はずっと少なかった。1991年は、パヴィヨン・ブランの非常によいヴィンテージで、かなり力強く、肉付きがよく満ちたワインだ。ブーケは見事によく熟成し、今日では、多くのフィネスや複雑さを、ある種の独創性と同時に表現している。
今日では、飲み頃の非常に良質なボトルだが、さらに数年寝せることもできる。(2007年6月)

 

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