1988年のシャトーマルゴー

1988年のシャトーマルゴー作柄・出来

非常に深いローブ、芳醇で強い香り。また味わいの見事なストラクチャーも1986年を想い出させる。
同じ力強いタンニンとよく熟成し、僅かに劣る凝縮性といかめしさがある。さらに1986年に比べ1988年は、大いに開花し始めている。よって数年の間にさらに味がよくなることを理解しながら飲むことができる。(2009年12月)

 

1988年のボルドーメドック地区マルゴー村の気候

非常に穏やかな冬の後で、春は湿度が高く、6月と 7月の初めは、特に雨が多かった。それから7月中 旬から9月の終わりまでは、暑く非常に乾燥した。 ブドウの収穫の始まりにいくらか弱い雨が降った が、収穫は、素晴らしい条件で行われた。(10月 3日の収穫)

 

セカンドラベル パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 1988

パヴィヨン・ルージュ1988年には、素晴らしいタニックなストラクチャーと多くの気品とともに、古典的なバランスがある。瓶熟成は、ワインに、若いうちに
はなかった心地よさを与えた。今美味しく飲めるが、リスクなしに寝かせることもできる。(2002年9月)

 

白ワイン パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー 1988

1988年は白ワインにとっても赤ワインにとっても、ボルドーの偉大な古典的ヴィンテージだ。8月と9月の暑さと乾燥の気候条件のお陰で、ソーヴィニヨンの
ブドウの実は素晴らしい成熟レベルに達し、赤ブドウの取り入れの始めの弱い雨の前に、理想的に摘み取りが行われた。
少々「むなしい」数年が経過し、ワインは未だ熟成の素晴らしいブーケを開花してはいなかったが、このヴィンテージは、今日では繊細さ、爽やかさ、複雑み、芳醇さ、かなりのはつらつさを非常によく表現している。(2011年1月)

 

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