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年号とその年の出来事
大切な方の生まれ年・記念の年には、どんな出来事があったのでしょう?
その時代、その年の出来事をふり返る事で、その時に造られたワインの価値をより感じることが出来るのではないでしょうか。
また、自分と同じ年に生まれたワインで過ごす時間は特別なものとなる事でしょう。
<時代毎の出来事 >
大正時代の大きな出来事としていくつか記述すると、1914年から1918年の第一次世界大戦に始まり、1918年には米価高騰による米騒動、1920年に尼港事件、1922年にはワシントン会議に参加し海軍軍縮条約に調印、そして1923年9月1日には日本災害史上最大級といえる被害を被り、死者や行方不明者はおよそ10万人にも及んだ関東大震災が起こりました。
昭和時代、ニューヨークのウォール街の株価が急暴落したことによる世界恐慌、そして1931年の満州事変、1932年の5・15事件や1936年の2・26事件と続き、1937年には日中戦争、1941年(〜1945年)には太平洋戦争(第二次世界大戦)へ突入します。戦争末期の1945年には広島、長崎に原爆が投下され、日本は計り知れない被害を被りました。この様な状況下で戦前のワインが現代に残っているのは奇跡的な事といえるでしょう。
日本の敗戦により終結した第二次世界大戦後は、GHQ(アメリカ軍)主導の元、日本経済は徐々に復興に向かいます。その後1950年の朝鮮戦争をきっかけに日本は好景気を迎え、急激な経済成長を果たします(高度経済成長)。東京等の都市部には高層ビルが立ち並び、主要道路はアスファルトで舗装され、電話やテレビ、電気洗濯機・冷蔵庫等の家電製品も発売され一般家庭に普及し、自家用車も増えました。また日本映画が全盛時代を迎え、またラジオ放送も広範に普及し始めました。 この1970年代頃ワインも大流行し、「ワインブーム」が始まりました。
1973年第四次中東戦争がおこり、日本は石油不足による経済的混乱に陥ります(第一次石油危機)。1979年にはイラン革命をきっかけに第二次石油危機を迎えます。しかし世界中の国々が不景気に苦しむ中、日本は経済は順調に成長を続け、バブル景気が訪れるのです。バブル景気は昭和61年(1986年)から平成3年(1991年)と言われています。ワインも高級志向になり、フランスの高級シャトーのワインがもてはやされるようになるのです。
ところが、1991年2月にバブル崩壊がおこります。輸入ワイン価格が一気に下落し、ワインブームは去ったものの、手軽で品質の良いワインを求めるようになりました。その後もボジョレヌーボーが騒がれたり、ワインは健康にいい等といった理由で赤ワインブームが起こったり、現在では多くの方がワインを手にするような時代がやってきました。
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