熱い想いを語っていただきました!
佐藤です。
今日は、ちょっとだけ熱く語らせてください。
フランスやイタリアには「作り手の心意気」がつまったワインが多くあります。
伝統国のワインは、もともとが”職人的農家”みたいなところが多く、「飲み手にできうる限り最高のものを届けたい」という想いで、小規模生産でひとつひとつ手作りでつくっている作り手がたくさんあります。 |
 |
当然、このような小規模生産者がつくるワインは、高価なものが多いのが現実です。時には、有名評論家が高い評価をつけたために、その実力以上の値段がついてしまうことがありますが、そういったのを除けば、やはり「作り手の心意気」が感じられる、深い味わいのワインにたくさん出会うことができます。
「安くて美味しいワインを食卓に届ける」・・・それが、ワイン輸入業者としての役目であると思っていますが、その一方でこういった”作り手の心意気が感じられる”ワインと、その作り手の想いを広めることも自分の使命である、と日々思いながら、営業販促に取り組んでいます。
■ ペトローロ ガラトロー ナ
「ガラトローナ」。作り手の心意気が素直に伝わってくる1本。
専門家からは、”トスカーナのペトリュス”、”トスカーナのル・パン”(※どちら もフランスを代表する銘柄で、1本10万円を超えることも多い超高級ワイン)とも称されるほどのプレミアムワインで、イタリア国内はもちろん、アメリカや イギリス、香港など、世界の高級ワイン市場では引く手数多の逸品です。
実際、近年まで日本への割り当ては300本にも満たないくらいで した。
2004ヴィンテージが、ワインスペクテーター(アメリカの権威あるワイン雑誌)で、97点を獲得、イタリアの5大有名ワイン評価誌すべてで最高級評価を獲得するなど、とにかく話題満載のワインなのですが、僕が特にこのワインを気にいっているのは、このワインをつくっているルカ・サンジュスト氏のワ インづくりに込める情熱が、ワインにそのまま表現されているところ。
ルカ氏は、もともと画家としての将来も嘱望されていたアーティストだったのですが、実家のワイナリーを継ぐために90年代半ばにトスカーナに戻り、ワインづくりに参加しはじめました。
彼曰く「畑ででき得る努力を全て行い、そして良い天気に恵まれれば、完璧なブドウが得られる。あとは、その完璧なブドウの完璧さをいかに崩さず、そのままワインに表現するか、それが僕らの仕事だ」と、いかにもアーティストっぽいことを語ったりします。
収量制限、手摘みの収穫、厳しい選果、最新の注意をはらった仕込み、熟成、そして最後のロット選別(最良の樽のみを、選んで瓶詰め)・・・・
その熱い想いの通り、畑仕事から、醸造、熟成まで気の遠くなるような丹念な作業を経て、瓶詰めされます。
まぁ、この話をしはじめると長く なるので、ワインの味わいについて話をすると、まさにルカさんの思想が表れている完成度の高さが実感できます。
とっても濃厚な色合いで、 輝きのあるルビー色。香りは、良く熟したカシスとかブラックべりー、桑の実などの果実の凝縮された香りがストレートに立ちのぼって、その中に樽のトースト香やコショウとかのスパイスの香り、深煎りしたコーヒーのような甘く馨しい香りが感じられます。
口に含むと、香りにあったような果実のジューシーな旨味が楽しめて、きめ細やかな渋みが心地よく感じられます。果実の旨味、スパイス、渋み、酸味、などのバランスがとても良いフルボディのワインで、余韻も長く続きます。
このワインを飲んでいると、まさに旨味が凝縮されたブドウそのものを食べているような、手を伸ばしたらそのブドウの房に触れるんじゃないかというような、イメージが沸き起こります(決して酔っ払いの幻覚ではありませ ん。。)。
丹念に育て上げられたブドウの素材の良さが伝わってきて、それが生まれた風土や作り手の努力までが伝わってくるようなワインはなかなかありません。
まだまだ若々しく、今飲んでも十分美味しいのですが、今後熟成を続けていって、2020年くらいまでは十分に楽しめそうです。
ラベルの絵は、ワイナリーがある山のてっぺんにある塔(文化遺産)をモチーフに、ルカさんと、同じく画家であるルカさんの奥さんがデザインしたそうです。
高額ですが、それに見合うだけの奥深さと、世界的な評価、そして作り手の想いがあるワインです。
記念日や、ここぞという時のため、是非どうぞ。 |